~進化の斬撃~ いざ勝負の成人式

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前回のあらすじ…
鼻が変わるだけですごく前向きになれた:
http://harb.xsrv.jp/storys15

 

本日の動画

 

ワケありの一人暮らし

 

高校卒業と同時に僕は家を出ました。

 

母親や家族との関係はかなり改善されていましたが、それでもやはり
この家の中には「僕の居場所なんてどこにも無い。」
その思いだけはずっと消えることなく心の中に残っていたからです。

 

―新しい場所で仕事を見つけ、誰にも縛られることなく生きてみたい―

 

その夢を実現した僕は、自分自身のライフワークとして、
なぜ多くの人が僕と同じように容姿コンプレックスを抱えて苦しんでいるのに、
僕は偶然にも上手く抜け出すことができたのだろうか?

 

この悩みからうまく抜け出せる人と抜け出せない人の「違い」って何だろう?

 

無限に続くかのように思える地獄の日々から脱出できる人と脱出できない人には、
もしかすると何か数学の方程式のように、決まった原因みたいなものがあるのかも
しれない。

 

そしてその方程式の中にポンポンと決まった値を入れるだけであとは勝手に
『欲しい答え』がポンポンとまるでポップコーンのように飛び出してくる『法則』
のようなものがもしもある
としたら、それはいったい何だろう?

 

気がつけば、そんなことをずっと考えるようになりました。

 

僕にとってその謎を解き明かすことはブラックボックスである自分の秘密を
解き明かすことにもつながるはず、そんな確信めいた思いがありました。

 

まだまだ人には言えないトラウマが山のようにある僕にとって、自分の心の鍵を
手に入れ、その扉を開け放つことはとても重要な意味を持つことになると思って
いたのです。

 

いざ勝負の成人式

 

二十歳になった僕は地元の成人式へ向かう電車の中で、
自分の感情の変化に気がつきました。

 

今までの僕は人からどう見られるのかばかり気にしていて、外出前に鏡を見て
1つでも醜いところがあると外出するのが恐くなったり、嫌になったりしていました。

 

つまり、外出したいと思う日が1日も有りませんでした。

 

でも今度は人からどう見られるのか楽しみで仕方ないという感じです。

 

成人式の会場に着くと見覚えるのある顔が目に飛び込んできます。

 

他人に対して吐いた『心ない悪口』というのは、言った本人はすぐに忘れてしまい
ますが、言われた方はいつまでも忘れられないものです。

 

具体的に「何を言われたのか」までは覚えていなくても、
「どんな嫌な思いをさせられたか」は決して忘れません。

 

昔は彼らを恨んだこともありました。

 

でも、よくよく考えてみると今の自分があるのは彼らのおかげだと思ったのです。

 

彼らが僕の目の前で「お前は醜いんだ。お前には生きている資格は無いんだ」と
ハッキリ口に出してくれたからこそ、僕はトラウマを持つことが出来たし、
それを克服するための現実的な行動力のエネルギーとなる『恐怖心』を
たくさん心に植え付けてもらうことが出来ました。

 

よく、「苦労は買ってでもしろ」と言われますが、「苦労を買ってでもしたい。」と
思う人は少ないと思います。

 

立派な人のことは僕にはよく分かりませんが、苦労を買うお金の余裕があるのなら
僕は甘くて美味しいケーキを買いたいです。

 

でも強制的に他人から植え付けられたトラウマは自分で解決しなければ生き地獄に
なりますので、何とかするしかありません。

 

頑張ることは大嫌い
だけど人の姿に戻るための
最小限の努力は怠らない

 

楽をするのは誰でも大好きだと思います。

 

そして、人はそれと同じくらい「変わりたい」「幸せになりたい」という気持ちを
心の奥底に持っているのだと思います。

 

普段はその想いが楽をしたい気持ちの裏に隠れて見えなくなっているけど、
トラウマというものは、その想いが表に顔を出すキッカケを与えてくれるものだと
思います。

 

たとえば、モグラ叩きゲームの時に穴から顔を出すモグラは、短い時間ですぐに
地下に潜ってしまいます。

 

誰だって自分の頭部よりも大きなハンマーで頭を叩き潰されるのはまっぴらごめんです。

 

でも彼らは穴から顔を出すことを止めません。

 

巨大なハンマーを持つ人間たちが自分を痛めつけるためだけに穴の外側に待ち構えていると
知りながらも、失った何かを探すように何度も何度も外の世界を見ようとします。

 

世界には他人の心に傷をつけ、
生きていけなくさせる事を楽しむ悪党が現実に存在しています。

 

悪党に頭をつぶされたモグラはもちろん死んでしまいます。

 

自分も殺されてしまう恐怖におびえながら、それでも、何度も何度も穴から顔を出す
モグラは、失った子どもを今もまだ探しているお母さんなのかもしれません。

 

僕たちの心の中にあるトラウマは、
泣きながら子どもを探し続けるお母さんモグラと同じです。

 

失われたものをもう一度取り戻すために決死の覚悟で出てきてくれたその想いを
もうこれ以上、周りの悪党どもにつぶさせるわけにはいかないのです。

 

うまく言葉にできないのですが、自分の心の中に響く声が
「楽をしたい」「もう外には出たくない」という声から
「変わりたい」「幸せになりたい」という声に変わった時は、
全てをかけて頑張る時なのだと思います。

 

逆に言えば、その声があなたの中で大きく鳴り響いている時に頑張らなければ、
おそらくもう一生、何をやっても人生は変わらないと思います。

 

そして、今の自分にとってそれが大切な事だと知りながらも、後回しにしたり
先延ばしにすることで、人は大切なものを失っていくのだと思います。

 

お母さんモグラが死んでしまったら、もう二度とその姿を見れなくなってしまうように…

 

 

 

 

団子鼻の完全攻略法

 

 

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