鼻が高くなった!マッサージを実践してラブレターをもらった話。

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鼻を高くしてラブレターをもらった話

前回のあらすじ…
ラブホテル「ご休憩」。:
http://harb.xsrv.jp/storys13

 

本日の動画

 

 

バス停でもらった一通のラブレター

 

高校2年生の冬の寒い朝のことです。

 

僕は男友達と一緒に学校の近くまで行くためのバスを待っていました。

 

すると他校の制服を着た一人の女の子が、少し急ぎ足で僕の方へやってきました。

 

そして僕とは目を合わさずに顔を真っ赤にしながら僕の手を取り、僕の手のひらを
ひらかせたかと思うと、一通の手紙を僕に握らせ、彼女はそのまま「タタタタタ・・・」
と走って逃げてしまいました。

 

女の人にそんな行為をされたのは生まれて初めてでしたので、僕はそれが
ラブレターと呼ばれるものだと気付くまで、かなりの時間が必要でした。

 

僕はその手紙の中の一文が今でも忘れることができません。

 

「あなたの笑顔を見て、あなたを好きになりました。」

 

なぜ僕がこの一文に心を打たれたかと言うと、僕は自分の笑顔がずっと嫌いでしたし、
笑う時もできるだけ笑い顔を人に見られないようにしていたからです。

 

中学生の頃、短い期間ですが友達ができた事がありました。

 

僕はそれがすごく嬉しくて、封印していた感情を少しだけ外に出してみたいと
思うようになりました。

 

人から見れば笑っているのか、それとも怒っているのかも分からないほど無表情で、
いつも暗い顔をしていた僕だったけど、友達ができて話しかけてもらえたことが
嬉しくて、必死で自分の殻を破ろうと、もがいていたのだと思います。

 

友達にもっと好かれたい、嫌われたくないって思いました。

 

僕はみんなと違って楽しい話題を提供することもできないし、

 

お金持ちの子のように、自宅に招待して美味しいお菓子やジュースをふるまう事も
できません。

 

だけど、「お前といると、なんか落ち着く。」

 

直接口に出して言われたわけではなかったけれど、
そこが僕の居場所なのだと思いました。

 

だからこそ僕はいつもムスッとしたりブスッとしている様に見られてしまう自分の
無表情を反省し、少しでもやわらかい表情になりたいと思いました。

 

「僕と一緒にいることで、友達に不快な思いをさせたくない」

 

ただそれだけでした。

 

しかし、人生とはなかなかうまくいかないように出来ているものです。

 

僕は笑おうとすればするほど顔面マヒのようになり顔がひきつるようになりました。

 

そしてその顔を見た沢山の女子たちに「気持ち悪い」と言われました。

 

決してさわやかとは言えない笑顔

 

僕は友達に申し訳ないことをしてしまったと思いました。

 

結果的に僕のせいで、僕と一緒にいる友達に
「あんな奴と一緒にいるお前って・・・」という
視線が友達に突き刺さっているのが見えたからです。

 

多くの人が僕の笑顔を「気持ち悪い」とはっきり言い切る中で、彼は僕の笑顔を
「決してさわやかとは言えない笑顔」と表現しました。

 

彼がどういうつもりで、そう言ったのか僕には分かりません。

 

周りから、「お前もアイツの悪口言えよ!」と言われて、考え抜いた上での
「僕を傷つけず、そして自分も周りからイジメられないギリギリのライン」
を狙った彼なりの優しさだったのかもしれないし、違うのかもしれません。

 

でも、なぜか僕の心はすごく傷つきました。

 

・・・

 

僕は、ただ純粋に、心から無邪気に笑いたかったのだと思います。

 

自分の容姿を気にすることなく、ただ友達と笑っていたかった。

 

長い人生の中では、一瞬と呼べるほど短い期間だったけれど、
僕は友達ができてすごく嬉しかった。

 

だから、

 

もっと上手に、もっと不細工じゃないように…笑うことができたとしたら。

 

もっともっと長い間、友達と一緒にいることができたかな・・・?

 

・・・

 

もう少しだけマシな顔に生まれていれば、
こんな苦しい思いをしなくても済んだのかな?

 

それとも、結局いつかはこうなっちゃうのかな?

 

もっともっと、僕は友達と笑っていたかった。

 

ただそれだけなのに…。

笑顔のトラウマ

 

バス停でもらった一通の手紙を読みながら、僕はそんなことを思い出していました。

 

僕が嫌いな僕の笑顔を、「好き」と言ってくれる人がいる。

 

なんだかとても不思議な気分でした。

 

キツネにつままれたような気分のまま、僕は彼女に連絡を取り、
待ち合わせた場所でお互いの事をたくさん話しました。

 

彼女と話をする中で、僕は自分自身のことに沢山気付かせてもらいました。

 

僕は自分の鼻の形が変わってから、あまり自分の笑い顔を人に隠さないで
笑えるようになっていた事に気付きました。

 

僕は中学生のあの時から人に笑顔を見せないようにしてきたつもりでしたが、
どうやら自分の顔のコンプレックスが消えたことでそのブロックが外れたよう
なのです。

 

だからこそ僕に手紙をくれた彼女は僕の笑顔を見ることができ、
そして好きになってくれたのだと知りました。

 

もしもあの日あのバス停で、彼女が勇気を出して僕に手紙を渡してくれなかったら、
僕は今でも自分の笑顔のトラウマの中で生き続けていたのかもしれません。

 

僕の笑顔のトラウマは、彼女のたった一通の手紙でとても優しく癒されました。

 

それから僕たちはお付き合いさせていただくことになったのですが、
彼女には本当にたくさんの思い出をもらいました。

 

彼女のおかげで僕は男としての自信を持つことができました。
彼女が生まれていなければ今の僕はありません。

 

残念ながら彼女とは別れてしまいましたが、僕の人生の恩人だと
今でも思っています。

 

 

鼻を高くする動画

 

 

 

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